共同経営の罠

優秀なパートナーと共同で事業展開するのは大きなメリットがあります。双方の得意分野で苦手分野を補えば大きな相乗効果をもたらします。とこが、世界的にみても共同経営で成功した例はあまり多くありません。それだけ大きなデメリットもあるのです。

共同経営の罠

仲のいい兄弟や友人、先輩後輩で息もバッチリ事業を開始すると、あれだけ仲がよかったのに犬猿の仲になってしまうことがよくあります。いざ同じ財布のもとで活動するということの難しさを物語っています。

共同経営で大切なのは、お金の透明さ。常にオープンな関係を保ち続けることです。法人成りして共同経営することのメリットとしては、最初のお金の出資額が明確になるということです。個人事業では共同という考え方はなく、どちらか一方の開業としなくてはなりません。いくら最初に半分ずつ出し合ったとしても、それは所詮個人間の貸し借りの世界になってしまいます。会社を設立すると、株式などでの出資となりますから、最初の定款にだれだれがいくら、と記録することも可能です。その後お金を追加する場合も増資というかたちで出資合計金額を明確にすることができます。

また会社の場合は、あらゆる契約も会社名での契約になりますから、後からどちらか一方が抜けても問題はありません。

利益を分ける場合も会社であれば双方給料を会社から支払ってもらう形になりますが、個人事業であれば開業届の名義のほうに所得として計上されますから、独り占めされる可能性も十分にあります。

会社組織は重要な事項は登記されていて簡単に変更はできませんから、どちらか一方の暴走を防ぐことができるようになり、約束がしやすいといえます。

photo by: Tobyotter

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