会社の社長さんとして一国の主になるのは誰しも憧れるでしょう。じゃぁ会社を作ろう！と言って作れなくはないですが、色々とコストや手間が大きいのが現実です。

実際のところ、事業内容がほとんど決まっていなくても会社を作ることは可能です。慣れている起業家の方なら、「とりあえず作った」という話をよく耳にします。しかし、会社を作るには自分で手続きを行ったとしても、登録手続きに２５万円～３０万円はかかります。これを司法書士などの専門家に依頼するとさらに手数料がかかります。この時点で、あまり気軽に作れるものではないということがお分かりいただけるでしょう。簡単な書面手続きだけで作れると考えていたのなら、それは散歩のついでに富士山に登ろうと考えるのと一緒です。

しかし、本当に大変なのは作った後です。会社は作ったら作りっぱなしというわけにはいきません。会社には認められる権利が沢山あるだけに、個人事業主とは比べ物にならないほど作成しなければならない申告書などが沢山あり、素人が作成するのは困難なものばかりです。そうなれば、会計事務所などのお世話にならなくてはならないので、毎年顧問料や事務手数料が発生します。

オフィスを借りていたとすれば毎月の家賃、光熱費。儲かったからといって自由に給料をアップさせることはできませんし、赤字だからといって給料減額なんてことも簡単にできません。

これらは会社法によって定められており、しっかりと守って運営していかなくてはなりません。

しかし、こういった面倒な手続きをしなければならないからこそ、会社は社会的信用を得ることができ、個人事業主に比べ大規模な事業を展開できるのです。