確か昔、「社長はなぜ中古の4ドアベンツに乗るのか」というタイトルの本があった気がしますが、実に面白いタイトルだと思います。
ベンツの話はまた後でしますが、事業に必要であれば車の購入費を経費にできるのは当然のことです。しかし、個人事業主の場合は全額経費にすることはほぼ不可能です。家賃の話と同様、何%を仕事で使ったかで按分計算して計上しなくてはなりません。個人事業主の経費はいっつも按分ばかりです。。。100万円の車を購入して、半分はプライベートで使用していたとすれば経費にできるのは50万円のみです。それでもサラリーマンからすればうらやましい話でしょうが。
一方会社の場合、事業で必要であれば100%経費になります。なぜなら、会社が事業で必要として購入したものがプライベートで使用されるとは本来考えられないためです。とはいっても、実際はプライベートで使用する部分もあるかもしれませんが、それは常識の範囲であれば認められています。じゃあ、常識の範囲って・・・?
ただし車のような大きな経費は一括で経費としては認められません。減価償却費として4年、ないし6年に分けられて計上されます。
最初のベンツの話ですが、「社長はなぜ中古の4ドアベンツに乗るのか」というタイトルが言いたいのはこういうことです。いくら車が経費として認められるからといっても、新車のランボルギーニではあまりに行き過ぎがあるので、税務署は経費として認めてくれないでしょう。でも、中古の4ドアベンツなら、丈夫さと実用性で十分な理由になるので経費として認めてもらえる可能性が高い、ということが言いたいのでしょう。
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