会社の経理作業

個人事業主の経理処理は、単に収支を追えば話が片付くため単純です。ところが会社はそうはいきません。重要なのは、社長1人の会社であっても、社長の財布と会社の財布は全く別物であるということです。

会社の経理作業

社長のお金がないからといって会社からもらってしまった瞬間に役員賞与となり、所得税の対象になります。そして役員賞与は経費の対象にはなりませんから、結果として損な行動になってしまいます。

役員賞与とは別に、会社から借りたことにする、という逃げ道もありますがこれは危険です。例えば銀行からお金を借りていて、そんなときに「社長貸付金」なんてのが帳簿に残っていたら銀行はいい顔をしないでしょう。そして二度と会社にお金を貸してくれないかもしれません。

面倒でも会社と個人の財布は分ける、これに違和感を覚える人はまだまだ社長としての器にはなっていないでしょう。健全な商売に健全な帳簿あり、会社とは何なのかという本当の意味をよく理解できれば分かるはずです。

会社の経理といえば、「複式簿記」なのは知ってる方も多いでしょう。これがまた分かりにくい。個人事業主であれば、収支が明らかであれば現金出納帳や預金出納帳、経理帳といった帳簿を使って記録することで済んでいました。これを「単式簿記」といいます。複式簿記は「売上と支出」と「現金の増減」という二つの概念を同時に考えるやり方のことを言います。

会社の経理は必ず複式簿記で行わなければならないと法人税法で定められています。最初はこの仕組みを覚えるのは大変ですが、最近では会計ソフトがありますから、個人事業主時代の簿記の知識があればそれほど手間はかからないと思います。

photo by: 401(K) 2012

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>