自由に使えない財布

会社という組織は、通常個人では集めることができない金額の資金を集めることが可能です。なぜそうなのかといえば、会社という法人登記された信頼できる組織に出資してお金を集めることによって、会社は個人レベルではできない大規模な設備投資を行い、それらによって新たな付加価値を生み市場を活性化させることができます。会社が儲かれば出資者(株主)に配当というかたちで恩返しをし、出資者達はそのお金で新たな付加価値を購入もしくは再度出資することも可能です。こうして大きなお金を流れを作ることによって景気はよくなり、豊かさが生まれます。これらは会社という特別な仕組みなくしてはありえないのです。

つまり、ここまで話せば会社が社長のものではないというのが理解していただけると思います。

個人事業主には、「自己否認」という処理があります。例えば、携帯電話を仕事でもプライベートでも使っていたとします。とりあえず帳簿には経費として通話料金を全額載せるものの、50%はプライベートで使ったとして決算の時に自己否認して、半分だけを経費に計上するという処理です。

自由に使えない財布

しかし、法人成りすると上記のような処理はありえません。会社の経費は全て、売上を目的とした支出のはずです。プライベートの為に支出することは許されません。市場の活性化の為に多くの投資化に応援されている組織が会社であると考えることができれば、上記の内容はすぐに理解してもらえると思います。

・・・えっ?100%社長が出資しているならそれは問題ないんじゃないの?いやいや!それではまだまだ社長の器には程遠いですよ!!

photo by: Robert Scoble

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