現在は景気が悪いことから安定した職を求める人が多くなっています。それに加え、社会保険を条件に職を探すとしたら、必然的に会社組織の求人に絞って探す人が多いでしょう。そう、正社員を望んでいる人がとても多いのです。

社会保険は事業主にとって大きな負担です。個人事業主でも社会保険に加入することはできますが、雇用人数が5名未満の場合は任意加入なので、ほとんどの事業主は加入していません。しかも残念なことに、頑張って加入したとしても当の事業主本人は対象外なのです。これでは社会保険への加入に足踏みしてしまう事業者が多いのも無理はありません。

一方会社の場合は社長1人でも社会保険への加入が義務づけられています。そのため、会社でないところは社会保険に加入していないとの固定観念を多くの人が持っています。よって、明らかに会社の方が有利に求人することができてしまいます。

大企業で働いていた人にとっては社会保険や行き届いた福利厚生、残業手当など、これらが当たり前となってしまっているので、さらにシビアに見られてしまいます。

実際、事業主1人の事業所の場合、個人であっても会社であっても満足なお給料と休暇を用意できる場合は少ないと思います。ところが、会社の場合は最低限社会保険が用意されていますし、信用もそれなりです。懐具合いが個人とさほど変わらなかったとしても、会社である分よく見えますから、会社の方が優秀な人が応募してくる可能性は高いといえるでしょう。